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住宅ローン審査に通らない理由とは?



家を購入する人の多くは、併せて住宅ローンを利用するようになります。


持家がある人の多くが住宅ローンを利用していますが、一方でローン審査に通らない人も少なからずいます。


住宅ローンに通らない人にはどんな特徴があるのでしょうか?また、万が一審査に落ちた時はまず何をすればよいのでしょうか?


詳しく解説していきます!

住宅ローン審査に通らない主な理由

住宅ローン審査に通らない人の特徴を見ていると、不思議なことに共通する傾向があります。


ここからは、住宅ローン審査に通らない主な理由を紹介していきます。

①金融機関の定める条件を満たしていない

住宅ローンの申し込み条件は、金融機関によっても異なります。

人気住宅ローンの申し込み条件(年収、勤続年数)を比較した表がこちらです。

申し込み条件を満たしていない住宅ローンに申し込んでも、確実に審査に落ちてしまいます。


金利や限度額に目がいきがちですが、条件をしっかりチェックしておきましょう。

②年収の低さが最も大きな理由

住宅ローン審査に通らない最も大きな理由は、やはり年収が低いことでしょう。


ローン(貸金業)は、貸したお金を利息込みで返してもらわないと事業として成り立ちません。


そのため、申込者の年収というのは非常に厳しく審査をします。 申込者の収入が重要といっても、年収が高ければ審査に通るという訳ではありません。


高年収でも返せるかギリギリの借入れを希望すれば審査に通らないですし、逆に低年収でも余裕で返済できるくらいの額を希望すれば審査に通る可能性は高いです。


これは返済負担率(収入に占める返済額の割合)といい、単純な収入額よりも審査では重要な項目になります。


住宅ローンの申し込みで共有するのは1年間の収入ですが、金融機関は返済能力をたった1年の収入で判断しません。


住宅ローンは20年、30年という長いスパンで返済していくので、今後も途切れず収入を得られそうか、安定的に収入が上がっていきそうかも見られます。


収入の安定性をチェックする際に参考になるのが勤続年数と勤務先の規模です。

勤続年数が長いほど今後の離職率は低く、重要なポストに今後つく可能性も高まります。


また、勤務先の規模が大きいほど今後の倒産や減給の可能性は低いですし、福利厚生がしっかりしているので万が一の時の収入も確保できます。


歩合給の方は特に給与の変動が起こりやすいので、源泉徴収や給与明細を数ヶ月~数年分提出してもらい、その平均値で判断するようになります。

③信用情報にキズがついている

信用情報にキズがついていても、住宅ローンの審査には落ちます。


信用情報にキズがつく理由としては、過去のローン延滞や借金、債務整理の経験などが挙げられます。

個人の信用情報は、JICC、CIC、JBAという3つの信用情報機関に登録され、金融機関は住宅ローン審査の時に開示して、審査の参考にします。


金融事故の情報にはそれぞれ登録期間があり、それを過ぎると履歴から削除されます。

登録期間を過ぎると、信用情報はクリーンな状態になり、再び審査に通るようになります。


金融事故を起こしてしまった時は、削除されるのを待ってから申し込むのが理想的です


CICに「異動」とあれば審査にほぼ通らない

金融機関の指定信用情報機関になることの多いCICですが、開示した時に「異動」という文字があれば審査に通る見込みはほぼありません。


この異動というステータスは、返済の滞納が61日以上続く場合などを指します。

こうなってしまうと、大企業に務める高収入の方でも住宅ローン審査には通りません。


CICの信用情報は個人でも開示請求できるので、不安な方は一度「異動」があるかチェックしておきましょう。

④他社借入れが多い

すでに他の会社からローンを借りている場合、新規の借入れ審査に通りにくくなります。


返済負担率には他社借入れの返済も含まれます


つまり、A、B社からお金を借りていて、C社からもお金を借りる時、C社の審査では年収に占めるA、B、C社の返済総額を返済負担率とみなします。


つまり、審査に落ちる可能性が非常に高くなるのです。


また、例えば1社から100万円を借りるよりも、3社から30万円ずつ(計90万円)借りるほうが、金融機関の評価は低いと言われています。


たとえ総借入額が低額でも、何社からもお金を借りている時点で審査に通るのは難しくなってしまいます。

⑤申し込み内容で嘘をついた

申し込み内容で嘘をついても、それが100%バレる訳ではありません。

特に数字を記入する項目の場合、金融機関によっては概算値でOKと言っているところもあるので1万円以下まで正確に記入しないと審査に落ちるという訳ではないようです。


ただ、あまりに現実とかけはなれた額を記入すれば、故意に嘘をついているとみなされ、問答無用で審査に落とされてしまいます。


ローン商品の口コミには「年収で嘘をついてもバレずに通った」という内容のものが良くありますが、その方の年収水増しは実際にはわずかで、嘘をついていなくても通っていた可能性が高いです。


少しばかり年収を水増ししても審査の結果が良くなる訳ではありません。リスクを考えると嘘をつかないほうが無難でしょう。

⑥勤続年数が短い

住宅ローン審査では、勤続年数の長さも良くチェックされます


住宅ローンを完済するには、長年安定して収入を得ることが不可欠です。勤続年数の長い人ほど収入が安定し、その後の離職率も低いので、銀行も安心して融資ができるのです。


勤続年数が1年未満の方は上記で挙げた住宅ローンの申込基準を満たしていないので、審査に通ることはできません。

⑦派遣社員や契約社員・フリーター

正社員、公務員以外のステータスの方は、住宅ローン審査に通りにくいです。


収入の安定性や保険・福利厚生の充実度から見て、将来的に返済が滞るリスクが大きいからです。


ただ、最近は正社員以外でもしっかり収入があれば評価する金融機関も増えています。

審査落ちに直結する項目ではないことを覚えておきましょう。

⑧外国籍・帰化したて

住宅ローンを借りるためには、基本的に日本国籍を持っているか、永住許可を持っている必要があります。


外国籍でも受けられる住宅ローンは全体の5%ほどしかなく、これら一部の住宅ローンでも審査に不利になるのは免れられません。

⑨申告内容・提出書類の根拠が薄い

自営業者・個人事業主は、審査時に事業計画の提出を求められるケースもあります。


この計画書の根拠が薄かったりすると、審査に落とされる可能性があります。

個人でも担当者に言っていることの根拠が薄いと、審査に通りにくいです。

住宅ローン審査では厳正な事実がベースになるので、口から出まかせの言葉は逆にマイナスになってしまいます。

クレジットカードが理由で住宅ローン審査に通らないことがある?

絶対通るステータスの人がなぜか住宅ローン審査に落ちてしまい困っているところ、よくよく聞くとクレジットカードの使い方が理由だったということも少なからずあります。


信用情報に登録されるのは、ローンの借入れ状況や滞納など思っている方は多いです。

しかし実際には、クレジットカードや奨学金の支払い滞納なども信用情報機関に掲載されます。

お金に関するサービスの利用状況全般が、信用情報としてチェックされると考えたほうが良いでしょう。


また、信用情報に登録されるのはキャッシング枠の返済滞納やリボ払い手数料の滞納だけではありません。


一括払いの引き落としの残高不足の経験も積もり積もれば住宅ローン審査に悪影響を与えます。


信用情報をクリーンに保つには、日頃からこうしたサービスの利用には気を配っておく必要があります。

妻や親(家族)の借金が理由で住宅ローン審査に落ちることもある

親が経営する会社が倒産した、配偶者がギャンブルで多額の借金を抱えているといった場合、住宅ローン審査では不利になります。


この場合、問題を抱えている方の代わりに家族が審査を受けている可能性を疑われます。


また、借金を持つ方が連帯保証人になれば、もしもの時のリスクが増大します。


家族の情報は信用情報機関を通じてチェックできるので嘘をついてもバレてしまいます。注意しましょう。

妻や親の借金が問題になる2つのケース

家族の借金は確かに問題ですが、審査落ちに直結するほど重要な問題ではありません。


借金をしているのは本人でないので、しっかり家族が返済をしていれば自信をもって審査に申し込んで大丈夫です。


ただ、以下の2つのケースに家族が該当していると、審査落ちのリスクが高まります。

・複数社から多額の借金をしている

・頻繁に滞納・延滞を繰り返している

この場合は、信用情報から事故履歴が消えるまで待つのが望ましいです。


家族のせいで住宅ローンに通らず途方に暮れているという方は、一度金融機関に相談しましょう。

健康状態が理由で住宅ローン審査に通らないことも多い!どんな病気だと落ちる?

申込者の健康状態も、住宅ローン審査には重要なポイントです。

最大35年の長い返済期間の中で、安定した返済額を稼ぐには健康であることが必須だからです。


健康の証明も本審査前に書類を提出しておこないますが、この時に問題があると判断されれば、事前審査に通っていても本審査で落とされてしまいます。


団信を契約する際に告知が必要な主な病気は以下の通りです。

・糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症・痛風など

・狭心症・心筋梗塞・不整脈・心房細動・期外収縮・心臓弁膜症・高血圧症・血栓症静脈炎など

・脳卒中・脳動脈瘤・てんかん・ギランバレー症候群など

・うつ秒・自律神経失調症・適応障害・不安障害・強迫性障害・パニック障害・睡眠障害・神経症など

・潰瘍性大腸炎・クローン病・逆流性食道炎・連胃潰瘍・十二指腸潰瘍・大腸ポリープなど

・肝炎・ウイルス肝炎・肝機能障害・脂肪肝・胆石・胆嚢ポリープなど

・喘息・気管支炎・肺炎・肺血栓塞栓症・結核・睡眠時無呼吸症候群など

・緑内障・白内障・網膜剥離・難聴・副鼻腔炎など

・バセドウ病・甲状腺機能低下症・リウマチ性疾患・橋本病・全身性エリテマトーデスなど

・貧血・赤血球・白血球の数値異常など

・妊娠・子宮筋腫・卵巣嚢腫・子宮頸部異形成・子宮内膜炎など


こうしたカテゴリ化された病気以外にも、うつ気味であるといった症状が審査落ちにつながるケースもあります。

担保物件が原因で住宅ローン審査に落ちるケース

申込者自身のステータスに問題がなくても、担保の対象になる物件に問題があって審査に落ちるケースもあります。


前提として、違法建築に融資をしてくれる住宅ローンはありません。

ただ、違法物件の中には再建築不可物件というものがあります。

これは、今同じものを立て直すことはできないけど、当時の建築基準法の条件は満たしている物件のことです。


悪質な違法建築ではないので、業者によっては融資が認められることもあります。


ただ、再建築不可物件の中でも旧耐震基準で建てられたものは融資はほぼおりません。

銀行・住宅ローンごとの担保基準を満たしていない

上で挙げた基準の他にも、銀行やプランごとに担保物件の基準を設けているところは多いです。


例えばフラット35は、不動産タイプ別に最低限の床面積を設定しています。

これらの条件も審査前に必ずチェックしましょう。


「住宅ローン仮審査通れば本審査通る」は嘘!事前審査と本審査でズレがあると審査に落ちる

住宅ローンは事前審査と本審査の2段階で融資を決定します。


事前審査に通れば、審査通過の基準を満たしていると見なされますが、事前審査に通っても本審査で落とされることがあります。


事前審査に通ったから100%借りられるとは限らないのです。


どんな時に本審査で落ちてしまうのでしょうか。

申込内容と提出書類のズレが見つかると審査に落ちる

事前審査では申込者の申告内容をチェックし、本審査でそれが本当か確かめるという流れになります。

本審査の前に提出した給与明細・厳選徴収票などの書類の内容が自己申告と大きくズレていれば、審査に落ちる可能性が高いです。

事前審査~本審査完了までの間に転職などの大きなイベントがあると審査に落ちる

事前審査完了から本審査完了までの間に転職や入院などの大きなイベントがあると、審査に落ちる可能性が高いです。


事前審査に通ったからといって安心して、大きな出費をすることのないようにしましょう。

物件の担保価値が低いと判断されると審査に落ちる

住宅ローンの担保になる物件の価値も、本審査で詳しくチェックされます。

これにより、「担保にふさわしくない」と判断されれば、審査に落ちるリスクは高まります。


築年数が古くない物件でも特殊な敷地の上に建っていたり、近くで殺人事件が起きたりすると価値が低いと見なされることも多いので注意しましょう。

保証会社・提供元の審査に通らず落ちる

住宅ローンの中には、事前審査をするところと本審査をするところが異なるケースもあります。


最近人気のフラット35は、事前審査は販売委託先である全国の金融機関がおこない、本審査は提供元である住宅金融支援機構がおこないます。


本審査と事前審査で見るポイントにズレがあれば、本審査で落ちる可能性もあります。

住宅ローン審査に通らない時はどうする?落ちた時の対処法

ここまで住宅ローンの審査に通らない理由を紹介しましたが、実際に落ちてしまった時はどうすれば良いのでしょうか?


最初の審査に通らなかった場合、もう二度と住宅ローンを借りられない訳ではありません。


より審査の甘い住宅ローンへ申し込む

審査落ちの原因を分析し、改善したからといって、次の審査に必ず通る訳でもありません。


一度審査に落ちてしまうと、それも次の審査へ悪影響を与えます。原因を改善してもトータルの評価は以前より下がっている可能性が高いのです。


審査落ち後に違う住宅ローンの審査に申し込む時は、以前より審査の甘いところへ申し込むことをおすすめします。


特にフラット35や、信用金庫の住宅ローンは審査が甘いと言われています。審査が甘いからといってサービスが悪い訳ではないので、ぜひ幅広く検討してみてください。

住宅ローンの審査落ち履歴は残る?すぐ再申し込みしてもいいの?

カードローンなどでは、何社も同時に申し込むことや、審査に落ちてすぐに他社に申し込むのはNGだと言われています。


ただ住宅ローンの場合は同時に複数社を受けたり、落ちてすぐに他社に申し込んだりするのが当たり前になっています。


審査落ちの履歴を銀行はチェックできますが、何社も申し込むのが慣例になっている以上、履歴が評価に影響することはほぼ無いとみて良いでしょう。


ただ、似たような内容の住宅ローンに再申し込みした時、審査内容は落ちたローンとほぼ同じなので、再び落ちる可能性が高いです。


よく勘違いする方が多いのですが、例えば審査通過率が50%の住宅ローンの場合、見えない審査基準を通過した半分が審査に通り、残り半分がきれいに落ちています。


申込条件を満たせば、あとはコインの表と裏のように運任せという訳ではないのです。


すぐ再申し込みをしてもOKです。ただ、再審査に通るには属性の改善が必須になるので、おのずと時間を空けるべきでしょう。

審査に通りやすい住宅ローンを紹介!

ここまで、住宅ローン審査に落ちる理由について紹介してきました。

ここからは審査に通りやすいおすすめの住宅ローンを紹介します。


三菱UFJ銀行「ネット専用住宅ローン」


三菱UFJ銀行「ネット専用住宅ローン」は、その名の通り来店完全不要で申込から借入までができる便利な住宅ローンです。

金利の低さと申込のスムーズさ、またATM手数料0円などの便利さが合わさったローンで、数多くある住宅ローンの中でもトップクラスの人気を誇ります。

口座がなくても公式サイトからかんたん事前審査に申し込みができ、こちらを通過できたら本審査にもほぼ通ります。

事前審査後に本審査へ進まないこともできますし、大手ならではの借りやすさも大きな魅力です。

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