この固定金利選択型ローンで利率を固定することができる期間は業者によって異なりますが、概して最低2年から3年/5年/7年/10年/15年の中から選択できる場合が多く、初めに選択した固定金利期間が経過すると再び固定金利選択型か変動金利型の住宅ローンを選択することができる商品もあります（金融機関によっては選択できない場合も）。ちなみに固定期間中は異なる金利型ローンへの変更を行うことはできません。
固定金利選択型ローンは一定の期間のみでしか一定の金利を適用できないので現状の金利情勢を見極め、もしその金利での契約に納得できるのであれば全期間固定型ローンでの契約を行うのも一つの方法であると言えるでしょう。

固定金利選択型ローンでは固定期間が短いほど借り入れの金利が低いためその分支払いの負担も減ります。また期間中はずっと同じ利率であるため、期間終了日までの総支払い額を計算することも可能です。

固定期間が終了した際には変動金利型ローンか固定金利選択型ローンを選ぶことができるのですが、固定期間が終了した後に適用される金利も見直されます。
ここで特に注意しておいてほしいのですが固定金利選択型ローンでは金利の変動幅や返済額についての上限は特に設定されていないため、将来金利が大幅に上昇した場合は返済額も金利応じて増額する可能性をはらんでいます。
固定金利選択型ローンは固定金利という表記が使われているものの、その土台は変動金利となっているので低金利の内に長期で契約できた場合は良いのですが短期間での契約は金利の上昇によるリスクを負ってしまう場合があります。
そのため固定金利選択型ローンを利用する場合には契約時に選択した期間中に繰上返済を上手く活用して元金をなるべく早い内に減らしておく事がポイントとなります。元金を減らしておけば利息も減るので固定金利期間の終了時に金利が変動してもある程度は金利のリスクを減らすことが可能です。