住宅ローンの借り換えを行う際にも様々な金融機関を候補に入れ、返済負担がどのくらいになるかをシミュレーションした上で比較検討を行うことが重要であると言えます。

より良い条件のローンへの乗り換えを考えている方のほとんどは、新規でローンを選ぶときとほぼ同じ感覚で候補を選んでいると思います。

しかし実際は新規で契約する場合と、別のローンに乗り換える場合では見るべきポイントが異なります。

今回は住宅ローンの借り換えを検討している方に向けて、ローンを比較する際に気をつけるべき点についてご紹介していきたいと思います。

住宅ローンの借り換え先を比較するときに見落としがちなポイントとして、経済状況や環境の違いが挙げられます。

ここでは新たにローンを選ぶ際に見直しておきたい、申し込み時のポイントについて解説していきたいと思います。

借り入れ額による返済負担率は審査で重要視される

住宅ローンの審査では年収や勤続年数もチェックされますが、年収に含まれるローンの支払いによる返済負担率と年齢は特に重要視される項目となっています。

借り入れで申し入れした金額による返済負担が年収の割りに大きすぎる場合、毎月支払いを受け取れる見込みが少ないと見なされてしまいます。

新規契約時よりも完済までのリミットが短くなっている

ほとんどの銀行あるいは金融機関では申し込み条件で、満80歳までに完済できる方が対象と明記されています。

たとえば新規で住宅ローンを借り入れした際に30歳であった場合は、完済までのリミットが50年ありますが、40歳で借り換えを行った場合は40年後までに完済する必要があるため、借り入れできる金額もその分だけ制限されます。

担保評価が下がっている可能性も

物件価値は年月が経てば経つほど下がっていくものです。新規で借り入れした当時の物件評価額と住宅ローンの借り換えを行う時点での評価額が異なる可能性もあります。

新築の物件である場合は購入金額が担保評価となりますので、それを目安に借入金額を決めることもできます。

しかし中古物件で別のローンに乗り換えする場合は、担保評価が下がってしまう可能性が大きいので、借り入れ金額によっては審査が降りないこともあります。

年齢が高いほど今後を見据えたローンの選択を

年齢を重ねることによって年収から家族構成まで、様々な変化が起こっているはずなので、住宅ローンを比較する際にもさらに求める条件が変わっているはずです。

またローンを乗り換える際にある程度年齢がいっている場合は、病気などのリスクも真剣に考慮しておくべきであると言えます。

よって年齢が高い人であるほど疾病保障が手厚い住宅ローンが重要となります。

乗り換えを行う前に自分の状況から、ライフプランの見直しも再度見直してみることをおすすめします。

住宅ローンの借り換えでは現状を鑑みた上で、どのくらいメリットがあるのかも把握しておくべきであるといます。

ここでは住宅ローンを比較する際に確認しておきたいポイントについてご紹介していきたいと思います。

返済額がいくらお得になるのかを目安に検討しよう

そもそも新たにローンを乗り換える目的の大前提は、返済額を減らして負担を軽くすることですので、より返済負担が減る商品でなければ意味がありません。

契約コストで損をしていないかもチェック

銀行への問い合わせやインターネットを使って情報を集めなければならないし、審査のための必要書類も準備しなければならないし、印紙代をはじめ司法書士代などの諸費用もかかります。

借り換えした際のシミュレーション結果で10万円くらいの節約ができても、準備の際のコストで10万円分取られてしまっては、改めて他のローンと契約する意味はありません。

乗り換え後のコストから再度契約するコストをマイナスしても、お釣りが来るように計算する必要があると言えるでしょう。

借り換えでは当初とは違う、現在の状況に合わせて検討することが大事であるということがおわかりいただけたと思います。

住宅ローンでは申込者に向けて融資する際の条件がいくつか提示されていますが、その条件と今の自分の条件がとマッチするかしっかりとチェックするようにしましょう。