住宅ローン審査で行う事前審査と本審査って何が違うの?
事前審査というのは住宅ローンを契約する前に、短期間で申し込み者の判断を行う審査となっています。
本審査では全ての工程が終わるまで最低でも1ヶ月はかかるのですが、こちらの場合は結果がわかるまで1週間ほどしかかからないという利点があります。
そのため住宅ローンで融資を受けられるかどうかも、物件の売買契約を結ぶ前に知ることができます。
ところで住宅ローンの事前審査と本審査って何が違うのか気になると思いますので、今回は2つの審査の違いについて解説していきたいと思います。
住宅ローンの事前審査と本審査ではそれぞれ何が重視される?
住宅ローンの審査では事前審査と本審査の2回に分けて査定が行われる形式となっています。
実際に住宅ローンでの融資を受けるにはこの2段階の審査を通過しなければなりません。
これらの審査ではそれぞれ主に確認するポイントが存在するので解説していきたいと思います。
事前審査では主に申し込み者の返済能力が重視される
住宅ローンに申し込みするとまず行われるのが事前審査です。こちらでは主に申し込み者に充分な返済能力が備わっているかどうかを査定します。
審査の際には住宅ローンの希望額の他に返済期間 /住宅の面積 /建物構造などの情報を基に、申し込み者の収入や資産と照らし合わせて、きちんと返済する能力かありそうかどうかを判断します。
またカードローンや自動車ローンなどの借り入れも、返済負担に含まれますのでこれらの債務が、住宅ローンの返済にどれくらい影響するのかについても調べます。
本審査では担保価値や健康状態が調査される
最初の関門である事前審査に通過した後は本審査へと移行します。本審査では上記の審査で査定される項目の他に、担保となる住宅や申し込み者の健康状態まで本格的に調べられます。
担保となる住宅も査定の対象となるので、不動産業者との売買契約書や市町村役場で取得する書類なども提出します。
万が一住宅ローンの返済ができなくなった場合の担保ですので、住宅の担保価値も融資額に大きく影響します。
また申し込み者が団体信用生命保険に加入できる健康状態であるかどうかも重要です。団体信用生命保険が適用できれば保証会社による保証を受けられるので、やはり万が一の状況になってしまった際の備えとして住宅ローンでは必須となります。
本審査が終わるまで気を抜けない!
事前審査でわかるのはあくまで、住宅ローンをという程度のものです。こちらの審査が降りても次に本審査を通過しなければ、正式に住宅ローンを契約することはできません。
本審査の結果がこれから住宅ローンを利用できるか否かの分かれ目になります。
最初の査定を通過することは融資を受ける最初の関門に過ぎないという点に注意してくださいね。
住宅ローン審査を通過したあとでもキャンセルできる?
通常住宅ローンの申し込みは一つの金融機関だけでなく、別のところにも申し込みしている場合がほとんどです。
住宅ローン審査は難易度が高いところも多く、必しも通過できるとは限らないので落ちたときのために、本命だけでなく別の金融機関にも申し込みしておくのが一般的です。
本審査を通過したあとでも好きな金融機関を選べる
しかしそうすると本命の金融機関だけでなく別の金融機関の審査も通ったという状況になってしまう場合もあります。両方の金融機関と契約するわけにはいかないので、当然どちらかの契約をキャンセルする必要があります。
実際のところは住宅ローンの事前審査や本審査を通過できた場合でも、契約を断ることは可能となっています。
正式に契約を行うのは本審査が終わった後であり、契約申し込みの手続きを進めるかどうかは申し込み者の意志で決めることができます。
なおこの時点でキャンセルをする際に、何らかのペナルティーが課せられることも無いので安心してくださいね。
このように複数の金融機関から通過通知が来たとしても、自分で希望する方を選ぶことが可能ですので、本審査の結果が来た後で契約を断っても問題ありません。
申し込み前にも住宅ローン審査対策をしておこう
今回は住宅ローンにおける事前審査と本審査がそれぞれどのような違いを持つのかについて解説させていただきました。
上記でお伝えしたようにこれら2つの審査を通過することで、正式に契約という流れになっていますので、最後まで気を抜かず必要書類の漏れなどが無いように住宅ローン審査の準備を進めていきましょう。
また事前審査に通過できたからといって本審査も通過できるとは限りません。
金融機関と保証会社による査定の結果、最初の審査に通過できても本審査では落ちてしまったというケースも存在します。
対策としてカードローンなど他の借り入れを完済しておくなど、審査での評価に影響しそうな要素はなるべく無くておくことをおすすめいたします。
また気になることがあれば早めに金融機関の窓口で相談しておきましょう。
必要書類なども不備な無いようにしておき、スムーズに住宅ローン審査が進むように準備を進めていくと良いでしょう。