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ローン借り換えのタイミングと住宅ローン控除は大きく関係している!

住宅ローンで物件を購入した場合は住宅ローン控除を受けることができ、利息の返済負担を軽減するメリットを得ることができます。

住宅ローンを返済しているほとんどの人が住宅ローン控除を利用していると思いますが、借り換えの際にはより有効なタイミングを知っておかないと損をする可能性があります。

しかし返済の途中でもっと良い条件の住宅ローンを見つけて、ローン借り換えを行うことも珍しくありません。

ましてや現在はマイナス金利の影響で固定金利も、以前より契約できるようになったので借り換えを検討する方は増えていると思われます。

今回は住宅ローン控除を利用している際にローン借り換えを行うタイミングについて詳しく解説していきたいと思います。

ローン借り換えをする際に知っておきたい判断基準とは

住宅ローンにおける返済は長期間に渡るものです。またローンの総返済額はとても大きな金額となっています。

住宅ローン商品の金利は数値としては小さいものの、長期間の支払いなので少しでも異なれば総返済額にも大きな差が出ます。

住宅ローン控除によって利息返済の支援を受けられるとはいえ、やはり少しでも負担の少ないローンであることが望ましいと言えます。

金利の安さだけで借り換えをするのは危険

現在マイナス金利により利率が非常に低い状態で、多くの住宅ローン商品が提供されており、ローン借り換えを薦める流れも強くなっています。

確かに現在契約している住宅ローンより、金利が低いなどのより良い条件を有しているローンであれば、改めて契約することを検討する余地はあると言えます。

とはいえただ金利が低いというだけで、別のローンに乗り換えてもあまり意味はありません。

住宅ローン控除を受けている状態で考慮すべき3つの条件

現在住宅ローン控除を受けていることを考慮しつつ、ローン借り換えで鉄則となっている3つ条件に当てはまるかが借り換えの分かれ目になると言えます。

乗り換えを行う最適な条件とは、まず現在契約している住宅ローンとの金利差が1%以上であること、住宅ローンの返済期間が10年以上残っていること、住宅ローンの残高が1000万円以上であることです。


金利差が1%以上あるところへローン借り換えする

一つ目の条件として現在契約している住宅ローンとの金利差が1%以上であることが挙げられます。

金利差が1%未満のローン借り換えでは総返済額を減らせない

上記で説明したように住宅ローンは長期間の支払いを行うものであり、金利が少し異なるだけで総返済額にも大きな違いが生まれます。

逆に言うと金利差がいくらもないような住宅ローンに乗り換えしても、総返済額を減らすという本来の目的が達成できないことになります。

また別のローンに乗り換える際には新規契約と同じように、事務手数料や登記費用などの諸費用も支払う必要があります。

これらの諸費用だけでも高額なものですので、金利差が無いような住宅ローンへの乗り換えは諸費用がかかるだけで損をしてしまうことになるのです。

さらに二つ目での条件は住宅ローン控除にも大きく関係してきます。


返済期間が10年未満である場合は住宅ローン控除でも損をする可能性が

二つ目の条件として住宅ローンの返済期間が10年以上残っていることが挙げられます。

住宅ローン控除の期間は借り換えをしても延長できない

実は契約してから10年以上経っていると、ローン借り換えを行っても損をしてしまうケースがあります。

たとえば住宅ローン控除は10年間までしか利用できません。また新たに別のローンで契約しても控除の適用期間が延長するわけではありません。

仮に5年間住宅ローン控除を利用した場合は残り適用期間は5年間となります。このときに契約を切り替えても控除を適用できるのは残りの5年間のみということです。

また返済期間が残り10年以上となっている場合は、毎月の返済額も軽減される可能性があります。

つまり住宅ローンの借り換えは10年以内に行った方がお得であると言えるのです。

返済残高が1000万円以下でローン借り換えすると諸費用で損をする

三つ目の条件として住宅ローンの残高が1000万円以上であることが挙げられます。

住宅ローンの借り換えでは高額な諸費用がかかる

上記でも触れましたが別の住宅ローンへの乗り換えは無料ではありません。新規契約と同じように諸費用も発生します。

住宅ローンの諸費用は高額で金利が圧倒的に安いとされているネット銀行でも、その多くは事務手数料が高額になっており、仮に3000万円の借り入れを行うとしたら約60万円ほどのお金がかかる場合がほとんどです。

またその他にも司法書士代や印紙代などがかかるため、諸費用は少なくとも約60万円~80万円ほどかかると見ておいた方が良いでしょう。

したがって住宅ローンの残高が少ない状態で乗り換えしても、逆に諸費用で損をしてしまう可能性が高いのです。

さらに10年以上の年月が経っている場合では住宅ローン控除も受けられないので、ローン借り換えのタイミングは慎重に図るべきであると言えます。


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