セールストークに流されない住宅ローンセミナーの上手な活用方法
各金融機関では住宅ローンセミナーを開催しており、商品についてのより詳しい解説を聞いたり、疑問や悩みに対しての相談ができたりと利用者にとってメリットの多いサービスとなっています。
銀行で直接話を聞くことができるため、初心者も安心して参加できるという利点もありますね。
しかし銀行側は住宅ローン商品を販売するという目的で行っているため、何の準備もなしに参加するのはあまりおすすめできないと言えます。
今回は住宅ローンセミナーに参加する人に向けて、事前に準備しておくべきポイントについてご紹介していきたいと思います。
住宅ローンセミナーに参加する前の心構え
住宅ローンのセミナーに参加することで、ローンに関する情報を得ることができるだけでなく疑問などを気軽に相談することができます。
そういったメリットを抑えた上でより意識しておきたいのは、自分にとってプラスとなる情報を集めるということです。
基本的にはメリットに関する内容がほとんどを占める
金融機関が住宅ローンセミナーを開催する目的は、当然のことながらより多くのお客さんに商品を契約してもらうことにあります。よって自分の銀行の商品がどのようなメリットを持っているかについてが、内容の大半を占めることになると言っても良いでしょう。
他の銀行のプランが持つメリットについても積極的に話すようなことはしません。
もし住宅セミナーに特別講師や著名なファイナンシャルプランナーがゲストに招かれていたとしても、結局はその銀行にとって都合の良い内容の話題しか話さないことは明白です。
つまり金融機関の住宅ローンセミナーでは、他行の特徴を考慮したフェアな情報は期待できないということになります。
下準備なしでは上手い宣伝文句に踊らされる可能性が
このように金融機関では自分の商品に関するメリットを推してくるので、何の準備もしないままで出かけていくと、銀行側の宣伝文句に頭をすっかり染めあげられてしまう可能性があります。スタッフの話を聞いている内にその気になってしまい、契約の流れに乗せられてしまう危険性も無いとは言い切れません。
住宅ローンは複数の候補から公正な目を以って総合的に判断しなければ、本当に自分に合った住宅ローン商品を見つけることはできません。
よってセミナーで宣伝文句に踊らされるのではなく、少しでも有意義な情報を得るための下準備をしておく必要があるのです。
住宅ローンセミナーに参加する前に知っておくべきこと
住宅ローンセミナーで得た情報を公正な目で見られるようにするには、住宅ローンに関する基礎知識や他の銀行が提供している商品についての基本情報を、自分なりに把握しておく必要があると言えるでしょう。
他行の商品としっかりと比較できるようになっておく
何も知識が無い状態で参加してしまうと、別の商品で比較することもできないので、何が自分にとってよりプラスの情報になりうるかを判断することができなくなります。住宅ローンセミナーは日程が決まっているものですが、それよりも優先すべきは自分の中に情報を蓄えておくことです。
金利をはじめ保証料や事務手数料などの諸費用、また保証サービスなどのオプションサービスなど把握しておくべきことは色々あります。
それの内容をある程度でも良いので把握しておき、比較対象をしっかりと自分の中で決めておくことで、住宅ローンセミナーの参加時間もより充実したものとなるでしょう。
最低限自分で住宅ローンに関する知識を備えておく
金融機関で行う話としては大抵の場合住宅ローンをいくらまで借り入れできるか、返済期間がどのくらいになるのかなどの内容になると思います。商品を提供する側としてはローンを契約してもらうことが目的なので、デメリットやリスクについては極力外に漏らさないようにしています。
よって何がメリットでデメリットであるのか、住宅ローンでどのようなリスクがあるのかについても、情報を集めてある程度自分で知識を付けておく必要があると言えるでしょう。
セミナーで他の金融機関と比較して気づいたことや、疑問があれば気軽に相談してみると良いでしょう。
万が一のときの保証についてしっかりとと聞いておく
また何らかのトラブルに見舞われた場合の保証も、メリットやデメリットの他にはっきりとさせておきたい要素であると言えます。長期間での返済を行う住宅ローンでは、万が一収入が減ったり病気になったりして、返済が難しくなってしまう事態が発生することもあります。
返済が残っている際に支払いができなくなった場合は、どのように対処してもらえるのかについては、自分で判断せず契約前にしっかりと聞いておきましょう。
住宅ローンセミナーに持参していくもの
住宅ローンセミナー参加の際にはあらかじめ、ローンに関する知識を備えておくとよりスムーズであることはお話しましたが、その他に用意しておきたいものもありますのでここでご紹介していきたいと思います。
相談するときにより具体的な提案を聞くための書類を持っていこう
講演を聞いた後金融機関に住宅ローンの相談をするときのために、勤務年数を確認できる健康保険証 /他のローンの明細書 /年収を証明できる書類、そして購入する物件が決まっている場合は、その物件の価格や規模などの詳細がわかる書類を持参するようにしましょう。
これらの書類があれば金融機関からより具体的な提案を聞くことができるはずなので、他の金融機関が開催しているセミナーにも足を運ぶことで、商品の比較もよりしやすくなるでしょう。