せっかくマイホーム候補となる物件を見つけても、住宅ローンの審査に通ることができないければ、一括購入できるキャッシュを用意できない限り、永遠に手が届かないままです。「住宅ローンを組みたい」と願うなら、何とか審査をクリアする必要があります。

夢のマイホームを手に入れるための最初の関門である、ローン審査に落ちてしまうケースは決して珍しくありません。高額の融資を長期間にわたる返済期間で確実に回収しなければならないこの住宅ローンに落ちやすいマイナス条件はいろいろありますが、特に職業に関する情報と返済能力に関する情報は重視されるようです。

いろいろ事情を抱えているけれど、それでもローンを組みたい！と願う方のためにお役に立てる情報を調べてみました。

住宅ローンの審査に落ちたことがあるという経験をした人は多いのではないでしょうか。

金融機関が住宅ローン審査の際に行う信用調査の大きな査定ポイントは二つあります。「職業の安定度」そして「返済能力の有無」です。

まず、職業に関して言えば、従来の正規雇用タイプ以外の自営業や派遣社員などの非正規雇用の形態で仕事をしている人は住宅ローンの審査に通らないことが多くなっています。現実の社会における雇用形態は多様化しているにもかかわらず、金融機関の信用度調査は対応しきれていないことが現状なのです。

そしてもう一つ信用度調査に大きくマイナス点となってしまう重大な要素があります。それは、返済能力の有無を疑われる事情がある場合です。すでに大きな貸し付けを受けていませんか？あるいは返済を延滞したことはありませんか？このような履歴によって住宅ローン審査に落ちてしまうケースがままあります。

現在においては、一昔前と比較にならないほど消費者金融の利用が簡単になってきています。なにしろ銀行のATMでさえ、消費者金融のキャッシング利用ができるようになってるほどです。こんなに手軽にお金を借りることができてしまうと、つい利用してしまい借金が膨れ上がってしまう人が出てきてしまうことも避けられないかもしれませんね。

次の項目から具体的な住宅ローン審査に落ちる可能性の高いケースと、審査に通過するための攻略方法をご紹介します。

こんな理由が信用度を落としている可能性あり！

派遣社員や契約社員といった非正規雇用で勤務している場合、雇用状況に安定性を欠き、ひいては収入が不安定になるという理由からローン審査を通過できないケースはまだ厳然としてあります。

融資を行う金融機関の立場に立ってみれば、何千万円もの多額の金額を、有利な金利で長期間返済する条件で融資を行うわけですから慎重にならざるを得ないことも理解できなくはありません。とはいえ、これほど雇用形態が多様化している中、正社員や公務員でなければ融資を受けることができない住宅ローンに、批判が集まるのも無理はありませんね。

審査結果攻略方法

安定性に欠けると判断されたことが審査を通過しなかった理由であることを考えれば、収入を多く、安定した雇用環境であることを証明すればいいわけです。

例えば年収については夫婦合算で申告できるように夫婦共働きで収入を得ているという状であることが望ましいのです。専業主婦ではなく、パートタイムでもいいので収入を得る手段を確保しておくことをおすすめします。

また、たとえ派遣社員であっても勤続年数が長かったり、時給ベースが高かったり、専門性の高い職主である場合は審査に有利に働きます。

審査情報にプラスに働くデータは可能な限り提示できるようにしておきましょう。

こんな理由が信用度を落としている可能性あり！

まず、収入が低い、不動産等担保になる財産がない、といった背景は、残念ながら金融機関の信用度を得る可能性は低くなります。逆に非正規雇用や自営業の職業情報ではプラスに加点される可能性が低い場合も、土地などの財産がある場合はローン審査に通過する可能性が高くなります。

そして最もローン審査に落ちやすい原因が、現在何らかの借り入れがある人や、カード利用の延滞など信用情報に問題がある場合です。

審査結果攻略方法

まずは今残っている債務の完済が最優先事項です。住宅ローンは最初に考えているよりも大きな負担になるものです。審査を依頼するのはまずは借金総額を減らしてから行うべきでしょう。

とはいえ、様々な事情から困難だという場合には、「おまとめローン」など負債を一括して一つのローンに集約する方法があります。

銀行にある住宅ローン相談窓口で状況を説明し、そのうえで住宅ローンを利用できる手段はないか相談してみましょう。

いかがでしたか？

確かに住宅ローン審査条件のクリアが難しい事情が多々あり審査に落ちてしまうと心が折れてしまいますが、最初からあきらめていては道は開けません。

そして、住宅ローンを組みたい!という希望の先にあるのは、マイホームの取得であることを忘れないようにしたいもの。希望の額のローンが組めなければ、不足額は貯蓄に励むことで目標額に到達できます。

住宅ローンは必ず返さなければいけない借金だと思えば、最初から現金を用意して支払ったほうが精神的にも楽なうえに、結局は得をすることになりますよ！