2017年6月と7月時点のソニー銀行住宅ローンの金利を解説!
同時に2017年もはやいもので1年の半分が経過しようとしています。6月も後半に入り各金融機関の金利がそろそろ気になる頃ですね。
先月は固定型住宅ローンの利率で全体的に大幅な引き下げが見られましたが、6月ではまた引き上げする動きが見られました。
5月に見られた市場利率の上昇圧力はまだ続いているようで、6月の利率にも影響を与えているのは間違いありません。
7月以降にどのような影響を与えるかも気になりますね。
例によって他の金融機関よりも早期に発表される、ソニー銀行の動向を見ていきたいと思います。
またすでに公表された2017年7月時点におけるソニー銀行の利率についても見てみましょう。
2017年6月時点におけるソニー銀行住宅ローンの適用金利
長期金利では先月でも同じくらいの時期から0.02%程度上昇する動きが出ています。
その影響がソニー銀行の適用利率で、どのように反映されるかが気になるところです。
変動型については半年間ほぼ変化なし
2017年6月におけるソニー銀行の住宅ローン適用金利を見てみると、変動型住宅ローンは5月時点同様に0.499%の適用で引き続き据え置きの結果になっています。変動型の人気は相変わらずで本格的に1年がスタートする、2月からここ半年のあいだ変化はほとんど見られませんね。
固定型については先月と真逆の結果に
続いて固定型住宅ローンの利率ですがこちらは、全ての固定期間の利率を引き上げという結果になりました。また固定期間が長いものほど引き上げ幅が大きく2年固定では5月の0.803%から0.810%の0.007%引き上げ、10年固定では5月の0.934%から0.961%の0.027%引き上げ、さらに20年以上固定は5月の1.470%から1.536%の0.066%引き上げとなっています。
このように6月時点のソニー銀行では5月時点とは、全く逆の方向での利率適用と相成りました。
ヨーロッパ政治情勢の安定化により6月の住宅ローン金利が上昇
6月時点におけるソニー銀行住宅ローンの適用利率は、固定型で予想以上に利率が引き上げられる結果となりました。
5月でも長期金利が上昇する動きが出ていましたが、6月も後に続くような動きを見せた理由は、フランス大統領選挙でマクロン氏が当選したことで、 EU脱退による崩壊リスクが下がったことにより情勢が安定したためと考えられます。
政治情勢安定により市場に利率上昇の動きが
市場に政治リスクによる大きな緊張をもたらしていた、フランス大統領選挙が親EU派のマクロン氏が勝利したことによって峠を越えたと言って良いでしょう。経済安定による市場の動き次第では、ソニー銀行だけでなく他の金融機関でも固定型の利率が上昇する可能性があります。
対して変動型の方は引き続き低い利率で推移しており、据え置きとなる可能性は依然高いと言えます。
この調子で固定型の利率が上昇すれば、以降も変動型の人気はより高まると予想されます。
ソニー銀行の7月適用金利は長期固定住宅ローンを大幅引き下げ
ソニー銀行ではすでに2017年7月における住宅ローンの適用金利を公表しています。
6月時点では5月と全く違う動きを見せただけに、これから長期プランの利率がどうなるのか非常に気になるところですね。
それでは2017年7月時点におけるソニー銀行の適用利率を見ていきましょう。
変動型はやはり動きなしの据え置き
まず変動型の適用利率ですがソニー銀行では、先月と変わりなく据え置きで0.499%の適用となりました。2017年1月から2月以降相変わらずこの利率での適用となっているあたり、変動型が持つ人気の根強さがひしひしと伝わってきます。
変動型では推移の動きが依然乏しいため、当然と言えば当然の結果であると言えるでしょう。
2年から5年の短期間固定は引き上げ
そして固定型の適用利率ですがここに来てソニー銀行は、予想の斜め上を行く適用利率を発表しました。まず2年から5年までの短期間固定住宅ローンは、総じて利率の引き上げが行われているのに対し、7年以降の長期間固定では全て利率を引き下げるという結果になっています。
2年固定の金利が6月の0.810%から0.823%の引き上げ、5年固定が6月の0.910%から0.924%の0.019%引き上げです。
長期固定ほど引き下げとなる予想外の結果に
それに対して7年固定は6月の0.961%から0.957%の0.004%引き下げ、10年固定も同じく0.004%引き下げとなっているだけでなく、15年固定は6月の1.262%から1.231%の0.031%引き下げで、20年超に至っては6月の1.536%から1.480%の0.056%引き下げという予想以上に大幅なマイナス適用となりました。ソニー銀行の変動型住宅ローンの金利は据え置きとなっているため、変わらず人気を維持すると言えそうですが、固定型の動向を見るにつけこちらにも注目が集まりそうです。
特に長期固定のプランほど引き下げ幅が大きいため、長期の返済期間での契約を検討している方は要チェックです。
6月以降も大きな金利上昇は無いと思われる
2017年6月のソニー銀行は5月の長期金利上昇に倣う形での利率適用となりましたが、7月時点の発表は長期固定が大幅引き下げという予想外の結果になりました。長期の利率は上昇傾向の動きにあるものの、固定期間の長い住宅ローンほど利率が引き下げとなるのは、ユーザーにとって願ってもないことですね。
ソニー銀行による適用利率の結果を受けて、各金融機関がどのような利率を適用するのか気になるところです。
日銀による今月の金融政策決定会合では、金融緩和政策をこれまでと同様に続ける方針であると発表されています。
アメリカの追加利上げによる上昇圧力が気になりますが、とりあえず7月も住宅ローンの利率が大きく上昇する心配は無いようです。