返済削減のコツは早見表にあり!住宅ローンの総返済額を比較しよう!
住宅ローンの総返済額には金利と借入期間が大きく影響します。
ローンの返済では元金のほかに金利による利息がかかることもご存知だと思います。
しかしその金利が少しでも違うと総返済額にかなりの差が出ることはご存知でしょうか。
また同じ借入額であっても借入期間の長さだけで、非常に大きな差が出るという点も把握しておく必要があります。
返済計画を練るさいには金利や借入期間によって、総返済額がいくらになるかの早見表も必須であると言えます。
今回は金利と借入期間の違いから住宅ローンの総返済額に、どれくらいの差が出るのかについて解説していきたいと思います。
住宅ローンの金利でどのような差が出るか早見表で確認
住宅ローンの総返済額は借り入れ額だけでなく、それに金利と借入期間を加えた3つの要素で決まります。
どの金融機関から融資を受けるのかは、一番お得な総返済額となっているところから決めると言っても過言ではありません。
よって総返済額を左右する3つの要素を変更することでどれくらい総返済額に影響するのかを把握するのも大切であると言えます。
金利差から総返済額の差を見てみると驚きの差に
住宅ローンの金利は安い方が良いとっても、具体的にどうしてそこまで金利にこだわる必要があるのか、という点についてはっきりと知らない方も多いと言えます。総返済額を比較する上で金利が重要となる理由は早見表を作ることでわかります。
仮に借入額3000万円 /借入期間30年であると仮定して、金利差から総返済額の違いを見てみます。
- 金利0.10%→総返済額:50万円
- 金利0.30%→総返済額:151万円
- 金利0.50%→総返済額:254万円
- 金利1.00%→総返済額:518万円
カードローンの金利とは感覚がまるで違う
上記の表から見てみると30年の借り入れの場合、金利が1.0%違うだけで返済額に518万円もの違いが出ています。また大抵は0.3%ほど低金利となっている、ネット銀行の変動金利水準で比較してみると30年の借り入れで200万円以上もお得にすることが可能です。
住宅ローンではカードローンよりも低い金利となっていますが、長期間の返済で見た場合はこのようにちょっとの差でも総返済額に大きな差ができるのです。
金利差が総返済額に及ぼす影響の大きさを今一度肝に銘じ、早見表などを参考に候補となる住宅ローンを隅々まで比較検討していくことをおすすめします。
金利だけでなく住宅ローンの借入期間も調整が必要
住宅ローンの総返済額を左右するもう一つの要素が借入期間です。
上記で説明したように少しでも返済負担を軽くするのであれば、まず低い金利のローンを選ぶ必要がありますが、総返済額に影響する以上借入期間も意識する必要があると言えます。
これも簡易的な早見表で見てみると大きな差があることが視覚的にわかります。
借入期間ごとに総返済額を比較してみる
たとえば金利1.00% /借入額3000万円であると仮定して、借入期間ごとに総返済額を比べてみると以下のようになります。- 借入期間5年→総返済額:83万円
- 借入期間10年→総返済額:166万円
- 借入期間15年→総返済額:249万円
- 借入期間20年→総返済額:332万円
借入期間をできるだけ短くすることも返済削減に繋がる
上記の表を見てみると借入期間10年と15年では、同じ借入額で同じ利率を適用しても5年間だけで、総返済額に100万円以上の差があることがわかります。住宅ローンの借入期間を長くすればするほど、必然総返済額の金額も増えてしまうという点は思いのほか見過ごしがちです。
ローンの負担を少しでも減らすなら可能な限り、返済期間を短くするというのも有効な方法です。
繰り上げ返済ができる余裕があるのならば、なおのこと検討する余地がある選択と言っても良いでしょう。
早見表による住宅ローンの総返済額の違いを知っておこう
今回は早見表から見る金利と借入期間の違いから、住宅ローンの総返済額にどのような影響が出るのかについて解説させていただきました。
上記の内容からローンの返済額を削減するポイントは少しでも金利の低いローンで契約すること、そして借入期間も可能な限り短くすることが有効であるということがわかります。
これらのポイントを頭に入れて住宅ローンを比較してみると、今までよりもスムーズに自分に合ったローンであるかを判別できるようになるはずです。
借り入れ可能は実際に返済できるという意味ではない
不動産業者の営業マンから提携ローンの借り入れができから大丈夫と、セールスされることが多々ありますが不動産会社は年収からの返済負担率を見て、借り入れ可能かどうかを見ているだけです。実際に無理なく返済できるかどうかを見ているわけではありませんので、実際に返済できる住宅ローンであるかどうかは、自分で判断を下すしかないということを念頭に置く必要があるといえるでしょう。
金利と借入期間の違いによる早見表を作って、総返済額にどれくらいの違いが出てくるのか是非ご自分で確認してみてください。