では、住宅ローンで最優先するポイントはどのような点でしょうか？

「繰り上げ返済を繰り返して早期完済を目指すから、金利優先でネット銀行」なのか、「10年間適用される住宅ローン所得控除（毎年末の住宅ローン残高又は住宅の取得対価のうちいずれか少ない方の金額の1%が控除対象）があるうちは慌てて返済せずサポートを重視したいから地方銀行」のか、「余裕をもった融資金額を確保したいから都市銀行」なのか、それぞれ意見の分かれるところでしょう。

ローン契約の選択肢がこれほど多くなると、それぞれの金融機関の特色を把握して最適な契約先を選択することは、高額かつ長期間返済を続ける住宅ローンの場合大きな問題です。そのためローン契約先は慎重に選ぶ必要があります。

都市銀行を選ぶメリット

都市銀行を選ぶメリットは、何といっても地銀はじめ他の金融機関と比較して高額の融資が受けられることです。また金利も安く、手厚いサービスも魅力です。

都市銀行ほどの体力はない地方銀行やネット銀行に比較すると、クオリティの高いサービスを受けることができます。

都市銀行を選ぶメリットとデメリット

まず店舗が少ないことが真っ先に上がります。現在群馬県に店舗を置くメガバンクは、「みずほ銀行」「三井住友銀行」「三菱東京UFJ銀行」「りそな銀行」になりますが、店舗が置かれているのは、高崎市、前橋市、太田市、館林市、桐生市、伊勢崎市といった主要エリアになり、「どの店舗も家から遠い」という人も多いでしょう。また、どうしても「全国標準」の審査基準となり、地元の地銀や信用金庫に比べて審査が厳しくなる傾向があるようです。

地方銀行を選ぶメリット

地元の地方銀行を選ぶメリットはなんといってもその安心感でしょう。子供の頃から慣れ親しんだ故郷の銀行として、親しみやすく相談ができやすい点はありがたいメリットです。

また、住宅ローン利用者はATM利用手数料の優遇があり、県内の広いエリアに店舗があるのも魅力です。

また、地方銀行といえども最近は都市銀行に負けない手厚いサービスが満載です。例えば群馬銀行の場合は変動金利型と固定金利型の2つの金利を組み合わせたハイブリッドタイプのローンも選べます。

地方銀行を選ぶデメリット

確かに都市銀行と比べると体力的に不利な分、どうしても融資可能金額は抑え目となる傾向になります。またどうしても都市銀行の多彩なサービス内容と比べると見劣りすることも。

ネット銀行を選ぶメリットとデメリット

ネット銀行の魅力は店舗に足を運ばずともネットから申し込める手軽さが魅力です。加えて地方銀行や都市銀行と比較する有利な金利や、別途保証料を徴収しないなどコスト削減というメリットがあります。

また、ネット銀行の母体によって多彩なサービスが受けられることも人気の要因です。例えばイオン銀行なら、ローン利用者は「イオンセレクトクラブ」に入会でき、イオンでの買い物が5%オフになります。高崎市と太田市にイオンモールがある群馬県民にとってはメリットたっぷりです。

ネット銀行を選ぶメリットとデメリット

他の金融機関と比較すると、対面でのやり取りがない分仕方がないかもしれませんが融資額が低めなこと、審査が厳しい傾向であることがネット銀行のネックです。

都市銀行、地方銀行、ネット銀行、それぞれのメリットとデメリットを把握することが大切です。金利を優先するならネット銀行、サポートの手厚さを選ぶなら都市銀行、審査基準が群馬県民にやさしい群馬銀行を選ぶのか、よく検討することが後悔しない住宅ローンを選ぶコツです。

群馬県で住宅ローンを申し込むときの参考情報になれば幸いです。