住宅ローンは借金

簡潔に言いますと住宅ローンは借金です。

住宅を購入するためには何千万円という非常に高額な費用がかかるため、銀行などから家の購入にかかる費用を借ります。お金を借りた分、利子は当然かかるので金利を付け、返済していきます。これが住宅ローンの本質です。

一般常識ではあるとは思いますが、家という大きな資産が同時に手に入るため、借金をしているといった意識を持つことが出来る人は少ないのが現状です。

また、マイホーム購入の際に重要になってくることが、不動産会社は売ってしまえばその後のリスクを追うことはない、ということです。

どういう事かと言うと、不動産会社は家を売るだけであって、お金の借入先は金融機関なのです。ですので、不動産会社の中には、なるべく高い家を売ろうとしている悪質な業者も存在するので要注意です。

住宅ローンの抵当権とは

抵当権とは、住宅ローンが返せなくなったときのために、金融機関が、その家とそこの土地を担保に入れることです。

抵当権は借入時に登記するため、抵当権の効果は強力なものです。

もし、返済が滞って抵当権が行使されたらどうなるのかを解説していきます。

ローン返済が滞った場合、抵当権が行使され、家とその土地の所有権は金融機関に移ってしまうのです。抵当権は一度行使されてしまうと取り消すことはできないので、返済に自信がない場合は事前に金融機関に相談するべきでしょう。

また、抵当権が行使された後の残りのローンはどうなるのでしょうか？

抵当権が行使されれば家と同時に借金もなくなると考えている人も多くいるようですが、正確には間違っています。

手放した家は売り出されます。家を買いたい人たちが競りを行い最も高い金額を提示した人がその家を購入することができます。そして、その金額が、住宅ローンの残金よりも低かった場合、その差額分を借入先の金融機関に返済しなければなりません。なので、念願のマイホームを手放したのにも関わらず莫大な借金だけが残るといった事態に陥ることもあります。

住宅ローンにおける金利ってなに？

簡単に言いますと金利というのは利子のことです。住宅ローンは金融機関からの借金なので、利子を付けた金額を返済しなければなりません。

住宅ローン金利は、現在の段階では、変動金利は0.6%程度、フラット35は1.5%程度です。具体例として、3500万円を35年ローンで借りた場合、金利が0.5％変わるだけでおよそ300万円も変わってくるので、金利の少しの違いも長い目で見れば大きなものに変わってくるのです。

金利を決めているのは誰？

結論から言うと金利は各金融機関が決定しています。なので、借りる金融機関によって利子は変わってきます。

金融機関によって異なるとは言っても基準はあります。変動金利に関していえば、「短期プライムレート」が基準になってきます。短期プライムレートに関しては日本銀行のサイトで推移を確認することが出来るので、ここ数年の推移を確認しておくことを強くおすすめします。

また金利は住宅ローンの申込者のよっても変わってきます。申込者の勤務先が有名な大手企業で、年収も高い場合には返済の可能性が高いという判断をし、低金利で借入をすることが出来る可能性が高くなります。

一方、自営業等の場合、倒産などのリスクがあるため利子が高くなってしまう場合があります。

金利にもいくつかの種類が存在します。

・変動金利

金利だけを考えれば一番低いのはこの変動金利です。

なぜ低いのかと言いますと、変動金利の金利はその時々の経済状況によって金利が変わってくるからです。すなわち、世間的な金利が上がればローンの金利もあげることができるということです。

金利が変動するというリスクを負わなければならない代わりに金利が低いといった解釈でよいでしょう。

という訳で、家計にある程度の余裕がある人には変動金利は向いていると言えます。一方、金利が上がってしまった場合、返済が厳しくなる人は変動金利を選ぶべきではないでしょう。

固定金利

固定金利の最大のメリットは、なんといっても何十年もある住宅ローンの金利が変わらないということです。固定金利は変動金利に比べて利子は高めに設定されています。しかし、その分、利子の変動がなく安心なプランになっています。

利子が変化しないので、完済までの返済プランを立てやすく、安心して他の事にお金を使うことが出来るでしょう。

いかがでしたでしょうか？

基礎知識でも意外と知らないことや勘違いしていることがあったのではないでしょうか。

自分の家計や収入をよく考えより良い住宅ローン選択をしていきましょう