住宅ローンの借り換えを徹底解説!
住宅ローンの仕組み
まず住宅ローンについて紹介します。
住宅ローンとは、家を買うときに借りるお金のことです。家を購入するにあたって、必要な金額は数千万円、場合によっては億の単位になります。そのような高額を一度に払える人はなかなかいないので、多くの人は銀行からお金を借りて払い、借りたお金は毎月利子を加えて返済します。それが住宅ローンです。
月々に返済する額の設定は自分の好きなようにできますが、返済期間が長引くほど追加で返す利子は増えるので、短期間で返済する方が総支払額は安くなります。
しかし、無理して破産しては元も子もないので、自分の将来設計を計画的に立てる必要があります。
借り換え
では、借り換えについて説明します。
借り換えとは、お金を借りている銀行を乗り換えることです。
例えば、あなたがA社から5000万円借りていたとします。残り2000万円まで利率3%で返済したところで、B社では利率1.5%でローンを組むことが出来ると知りました。そこであなたはB社に残りの返済額2000万円を一括で返済してもらい、A社への返済を完結させます。そうすると、あなたはB社に対して1.5%の利率で2000万円を返せばよいことになります。つまり、残りの2000万円分は3%ではなく1.5%の利率で返済できるということです。2社間の利子の差が広ければ広いほど借り換えのメリットを享受できます。
借り換えまでの流れは以下の通りです。
現在の金融機関と借り換え先の金融機関の住宅ローンの内容を比較する→借り換え先に審査を申し込む→審査を通る→元の金融機関に返済の申し込みをする→借り換え先と契約を結ぶ→借り換え先へ返済、という流れです。
ただ、金利が0.1%でも低ければ借り換えがお得になるというわけではありません。なぜならば、借り換えには事務手数料や保証料などといった諸経費がかかるからです。一般的に言われているのは、金利差が1%以上ある、返済期間が10年以上残っている、1000万円以上返済するといった場合は借り換えを前向きに検討すると良いです。ただ、現在は手数料なしで借り換えに応じている金融機関があったり、独自のキャンペーンによりお得に借り換えを提供しいることもありますので、一概には言えないのが難しいところです。
注意点
諸経費が最初にかかるということ以外にも気を付けるべき点があります。
まず、諸経費は当初しかかからないとは限らないということです。当初にかかるのが一般的ではありますが、なかには毎月少しずつ請求されるタイプの諸経費もあります。その場合はその分だけ利率に上乗せされると考えましょう。
次に、審査に落ちる可能性があるということです。借り換え先の審査前に何かマイナスな要素があると、審査で落とされる可能性があります。特に多いのは勤続年数で、転職直後は、たとえ給料が上がっていたとしても審査を通らないことがあります。
最後に挙げられるのは、健康状態の悪化です。金融機関は団体信用生命保険という保険に加入することができない借り入れはできません。そのため、病気や怪我などの条件が引っかかると審査に響くことがあります。
借り換えシミュレーション
現在は、インターネット上で借り換えた場合の返済金額の変化などをシミュレーションできます。
例えば、イオン銀行は、イオン銀行に住宅ローンを借り換えた場合にかかる返済額の試算をする「お借換えシミュレーション」をホームページ上で提供しています。現在の月々の返済額や、借入れ残高などを入力するだけで計算できます。日本銀行がマイナス金利政策を取ったことで、7~8年前に1%だった10年国債の金利は現在0%となっているように、金利の低下が起きているため、約当初の金利は現在の基準からすると高い契ということが多いです。是非試しに借り換えシミュレーションをやってみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
借り換えをうまく利用できると住宅ローンの支払いが楽になるので覚えておいて損はないです。