住宅ローンを組む際には、年齢が非常に重要な基準になっています。ローンの借り入れとの関係性について説明します。

住宅ローンの審査を通過しやすい年齢とは

マイホームを購入する際に基本的には住宅ローンを組むことになりますが、その審査を通過しなければローンを組むことができません。その審査には多くの審査項目があるのですが、項目の中には年齢も審査対象として書かれています。それぞれの金融機関が設定する、返済が完了するまでの制限について考えなければなりません。

では、審査を通過しやすい年齢というのは存在するのでしょうか。

住宅本舗のアンケートによると、6割近くの人が30歳~34歳と回答をしました。理由としては、「勤続年数が比較的長くなっていて仕事において重要なポジションについており、支払い能力を有する」「ローンの返済に関して、ある程度長い期間を確保することができ、無理なく返済完了まで向かうことができる」という意見が挙げられています。やはり金融機関にとっては支払い能力があることが重要であると言えるでしょう。

住宅ローンに年齢制限はあるのか

住宅ローンは契約した後長きに渡って返済をしなければならないローンであるため、年齢における制限が存在します。はじめに、借り入れる際には20歳以上であることが条件とされています。そのうえで、年齢の上限も定められています。一般的にその年令というのは「65歳~69歳程度まで」とされていて、「75歳~80歳程度まで」というのが返済完了までの上限になります。

しかしこれはあくまでも目安であり、実際にはローン申し込み者の職業・資産の状況などの状況次第で変化し、総合的に判断されます。例えば同じ年齢であっても、会社勤めか自営業化によっても違ってきます。

まずは仮審査やシミュレーションをしてみて、自身の適用金額について調べることが必要になっています。

住宅ローンを借り換える際の年齢制限は

住宅ローンを借り換える時の制限に関しては、金融機関ごとに異なるため画一化して言うことはできません。ただし、借り換えをする際の年齢が高ければ高いほど、返済期間が短くなってしまうため、ローンを組むのが難しくなってしまいます。

若いうちには借り換えのリスクは少ないかもしれませんが、高齢になると借り換えが難しい場合があるため、注意して慎重に実行することが大切です。

いわゆる「35年ローン」が組める年齢は

住宅ローンを申し込むときにそのリミットを逆算する事が可能です。一般的な35年ローンを組む事ができるのは45歳となっています。

住宅ローンに申し込む際には団体信用生命保険に加入することが必要となっていて、その加入可能な年齢が80歳と定められているからです。

申し込む際に注意しなければいけない点として、以下の2点を挙げることができます。それは「将来設計を立てておく」ことと「余裕を持って借り入れをする」という2点です。

将来設計を立てておく

若いうちにローンを組む際に注意しなくてはならないのは、将来設計を立てにくいということです。例えばこれから先に大きな病気になってしまったり、転職・転勤で海外に行くことになってしまったり、子どもが自立するようなタイミングで介護などの問題が発生したりする可能性は、若いうちには予測しにくいのが現状です。

それらの状況がどんなに流動的で予測が難しかったとしても、ローンの支払というのは変わらずに続いてきます。そこで大切なのは、最悪の状況を想定してローンを組むことです。

ですが少しだけでも予測をしておくこと、予測の難しさを頭に入れておくことは非常に大切なことであるので、大まかでも良いので計画を立ててみましょう。

余裕を持って借り入れをする

余裕を持った借り入れを行うためには、3大資金（老後資金・教育資金・住宅資金）を蓄えながら借り入れることが必要です。これらの資金は必ず必要になってくる資金であり、計画的に貯蓄していかなくてはなりません。

資金に余裕を持ちながら借り入れを行うようにしましょう。

住宅ローンを組む時には最適な時期に最適な方法で組むことが重要です。住宅ローンと年齢との関係性に関して十分に理解し、マイホームの購入を検討する際に生かしていきましょう。